薬菓とは?
薬菓(ヤックァ)は「薬になる菓子」という意味を持ち、古くから滋養菓子として親しまれてきました。小麦粉をベースに、ごま油や蜂蜜、酒、シナモンを加えてこねた生地を油で揚げ、仕上げに甘い蜜に漬けることでしっとりとした甘さと香りが広がる韓国伝統のデザートです。
詳しい文化的背景については、韓国語版Wikipedia「약과」でも紹介されています(韓国語)。
材料(約20個分)
- 小麦粉 – 300g
- ごま油 – 大さじ3
- 蜂蜜 – 大さじ3
- 白酒(またはみりん) – 大さじ2
- シナモンパウダー – 小さじ1
- 塩 – ひとつまみ
- 水 – 50〜60ml(調整用)
- 揚げ油 – 適量
- 漬け蜜(はちみつ+水飴+砂糖) – 各50mlを煮溶かしたもの
- 松の実・クルミなど – お好みで飾り用
作り方
- ボウルに小麦粉、ごま油、蜂蜜、酒、シナモン、塩を入れ、手でよく混ぜながら水を少しずつ加えてこね、ひとまとまりの生地にします。
- 生地をラップに包んで30分ほど寝かせます。
- 生地を5mm厚さに伸ばし、型抜きまたはナイフで薬菓の形に切ります(伝統的には花形)。
- 160〜170℃の油でキツネ色になるまでじっくり揚げます。
- 温かいうちに漬け蜜に5〜10分ほど浸し、しっかりと味を染み込ませます。
- 好みで松の実やクルミを飾り、網の上で軽く冷まして完成です。
ポイント
- 低温でじっくり揚げることで、硬くならずしっとり仕上がります。
- 漬け蜜の温度は40〜50℃程度を保ち、しっかりと染み込ませましょう。
- 日持ちする菓子として、常温で1週間ほど保存可能です。
バリエーションとアレンジ
- 形のアレンジ:伝統的な花形の他、楕円や星型でもOK。
- 香り付け:ジンジャーパウダーやバニラを加えても風味が変わって楽しいです。
- 飾り用トッピング:黒ごま、砕いたアーモンドなどもおすすめ。
栄養情報(1個あたりの目安)
- カロリー: 約110kcal
- 脂質: 5g
- 炭水化物: 15g
- たんぱく質: 1g
- 糖分: 高め(甘い菓子なので控えめに楽しむのがベター)
よくある質問(FAQ)
Q1. 生地がベタついて扱いにくいです。
A1. 水分量を調整してください。やや硬めにこねると成形しやすくなります。
Q2. 揚げ菓子なのにしっとりしていますが、これで正解ですか?
A2. はい、薬菓は蜜に漬けて仕上げるため、外は軽く、中はしっとりした食感が正解です。
Q3. 冷凍保存はできますか?
A3. 冷凍可能ですが、風味が落ちやすいため冷蔵保存し、1週間以内に食べ切るのがおすすめです。
保存方法
- 常温保存:密閉容器に入れて涼しい場所で保存、1週間程度が目安。
- 冷蔵保存:夏場や湿気の多い時期は冷蔵庫で保存し、早めに消費しましょう。
おすすめの組み合わせ
- 韓国茶(五味子茶やなつめ茶)と一緒に
- 緑茶・ほうじ茶などの和風のお茶との相性も良好
- 現代風には紅茶やカフェラテともマッチします